2026.01/07 シリコーンLIMS
シリコーンLIMS(以下LIMS)は1970年代に信越化学から商品名として登場している。無機高分子研究会では創立当時から研究発表があったので、1980年代に急速に普及したのだろう。
現在LIMSを提供しているメーカーは、信越化学、モメンティブ、東レ系(Dow Toray、Dupon Toray)、Wacker Chemie AG(ドイツ)、Dow Inc.(米)、Elkem Silicones(ノルウェー)、Evonik(独)、その他とサプライヤーは多い。
注意しなければいけないのは、同じLIMSでも反応後生成されるシリコーンゴムの架橋状態が異なる点である。老舗信越化学は2官能のシリコーン化合物と架橋剤との混合物であるが、2官能化合物と多官能化合物の組み合わせや多官能化合物の組み合わせなど多数のLIMS配合設計の流儀がある。
特許を読むと2000年前後まで各社の特徴が明確だったが、2010年以降は、各社それぞれの製品を揃えている。信越化学は老舗で、その反応を理解しやすいLIMSを提供しているが、他社は多官能シリコーン化合物を用いるLIMSであり、何ができるか分からない。
何ができるか分からないからダメなのか、というとそうではない。ズボラなプロセシングでもそこそこのシリコーンゴムができるので侮れない。逆に信越シリコーンの場合には、その反応比率を厳格に管理しない時に物性が著しく落ちる問題がある。
ただ、弾性率の低いシリコーンゴムを作りたいなら、信越シリコーン一択になる。多官能のシリコーンを用いたLIMSでは到達できない弾性率のシリコーンゴムを製造することが可能だ。
カテゴリー : 一般
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