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2026.01/30 PPS/6ナイロン

PPS/6ナイロンは、非相溶系だが、カオス混合により相溶する話を以前書いた。PPSと4,6ナイロンが相溶する研究をまとめた東工大の論文を読み、ロール混練でその実験結果を確認したついでに行った実験で、剪断速度が低くてもカオス混合で相溶する現象を発見している。

しかし、高分子学会の技術賞審査会では全く評価されなかった。せっかく名古屋大学副学長の推薦を受けて臨んだのだけれどダメだった。

技術賞の受賞はかなわなかったが、この非科学的とされた現象は、他のポリマーアロイでも再現しているどころか、東レからカオス混合に関する特許が2007年以降公開された。

この件については、いろいろ思うところがあるが、高純度SiCの事業化などセラミックスのスキルを捨て、リスキリングで世界のトップメーカーが慌てて特許出願をしたくなる現象をたった3カ月で工場を立ち上げて実用化できた爽快感から見過ごしている。

ド素人が、トップメーカーができないと言った技術をそれから半年で製品に仕上げている。これは、人を甘く見てはいけない教訓になると思う。

しかし、人生の教訓以外に、この技術について非科学を理由に注目しないのはもったいないと思いこの欄で紹介している。今、このような非科学の現象でも繰り返し再現性が良ければ技術として実用化すべき時代である。

当方はこのような考え方で、半世紀近く技術開発を行うとともに、科学的な研究も同時に推進し学位を取得している。その後も論文発表を行う活動をしてきた。

今、自分の仕事をまとめながら、マラソン女子選手の言葉ではないが、「自分を褒めてあげたい」と思っている。旧帝国大学の先生やその他の研究者が盗みたくなるような研究を創造してきたのである。

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