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2026.01/31 高分子の相溶

χが0以上の高分子は相溶しない、というのはフローリー・ハギンズ理論である。しかし、カオス混合を行うとSP値が異なる高分子の組み合わせでも相溶する場合がある。

PPSと6ナイロンの組み合わせでは、χは1に近くなり相溶しないはずだが、カオス混合で相溶して靭性の高い材料になる。

この材料でPIに代わる中間転写ベルトを20年ほど前に実用化し、これまでトラブルが起きていない。すなわち、χが0でなくても相溶するポリマーアロイがあり、室温でも安定な場合が見つかった。

この材料の研究をほとんど行っていない。半年後に量産しなければいけない状況で、コンパウンドメーカーに「素人は黙っとれ」と言われ、瞬間芸的に工場を建ててコンパウンドの量産を行ったためである。

5年以上研究された配合と同一配合で、全く物性も異なるコンパウンドを生産できる事実にアカデミアは関心を示して欲しい。

この20年間に、多くの税金を無駄使いした、配合と物性が1:1に対応する高分子技術の開発を目指した国研があった。それがどのような成果を出したのか知らないが、高分子材料はプロセシングにより、高次構造が変わるということはゴム業界では常識である。

カテゴリー : 一般

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