2026.02/13 コンセプトの重要性
コンセプトは概念とか訳されたりするが、正しく説明できる一言あるいは熟語に相当する日本語は無い。なぜなら日本民族はわびやさびに代表されるような、概念の中で生きてきた民族だからである。
・
わびやさびでは、明確なゴールは要求されない。ふわっとしたムードのようなもので十分だからである。しかし、1980年代から研究開発企画でもコンセプトの重要性が叫ばれるようになった。
・
科学の時代に難しい注文である。なぜなら形式知であればその体系を構築するのがゴールであり、わざわざコンセプトを設定しなくても、あるいは考えなくても、わびやさびのノリで企画でき、それで運営が許されてきた。
・
数億円単位の国研でさえそのような運営がなされてきて、NEDOは1990年代にはいるとテーマ設定の方法の見直しから始めている。また小泉政権となって省庁の整理もあり、国研でもコンセプトを打ち出すようになってきた。
・
コンセプトをあえて日本語で説明すれば「全体を貫く中心の考え」となるが、イデオロギーめいてきてこの説明でも正しくないのである。コンセプトという言葉を正しく理解するためには、オブジェクト指向を理解できなくてはいけない。
・
さて、立憲民主党と公明党が合体して中道が生まれているが、この誕生の背景に、今回の衆院選において立憲民主党がボロ負けする、という世論調査が影響していたという。
・
そこで戦略として公明党の小選挙区における数万票の票を期待し、中道が結成されたそうだ。目論見通りであれば、立憲民主党の議員は、小選挙区で勝てたはずだが、今回投票率があがり、数万票の浮動票が大都市の各選挙区に生まれたという。
・
選挙評論をするつもりはないのでこれ以上最近報じられている議論はさけるが、中道のコンセプトがよくわからない問題は、国民よりも党員にとって問題である。
・
また、コンセプトが不明確のまま簡単に中道へ合流した立憲民主党の党員の思考力は国民からみれば不安である。野田代表をA級戦犯と呼ぶタイトルのニュースがあったが、その代表を選んでいるのは立憲民主党員であることを忘れてはいけない。
・
野田代表はリーダーなのでその責任はあるが、簡単に中道に合流したメンバーの責任も大きい。原口氏のように合流しない選択が多数出ておれば、国民の中道に対する目も変わったかもしれない。
・
政治の世界にもチーム未来のようなテクノポピュリズムの萌芽がみられる変化の時代である。昭和の香りのまま、マンネリ化した「非核三原則」というフレーズを繰り返しても若者は振り返らない。
・
ましてや、選挙対策として生まれた中道にそのまま合流した国会議員など誰も信用しない。ならば、中道を立憲民主党に戻したら国民の支持が得られるかと言えば、立憲民主党の支持者は少なくなったのである。
・
時代の流れに合わせ、政治家も勉強して変化しなければいけない。政治家にとってイデオロギーなり理念、信念は重要である。しかし、国民はそれにより幸福になる姿を提示されなければ、それを共有できないのである。
・
すなわち、国民にとって分かり易いコンセプトの形で提示して初めて支持が得られるのだ。そのためにはコンセプトを考えるために日々勉強しなければいけない。
・
コンセプトは一朝一夕にできるものではない、ということが理解できている人が少ない。アイデアのひらめきのように、突然の思い付きコンセプトがまぐれ当たりするような場合もあるので誤解されているが、コンセプトを生み出すためにはオブジェクト指向による深い考察が重要になってくる。
・
はからずも今回国民は立憲民主党員の多くが節操もなく中道に流れ込んで行く姿を見てしまった。無意味な意地などはらず、玉木氏に頭を下げておれば、当選できたかもしれない多くの議員がいる。
・
立憲から他党へ異動し生き延びている人を見習っていただきたい。また、東京都知事はかつて政界渡り鳥と呼ばれていた。政治屋も実は必要なのである。
カテゴリー : 未分類
pagetop
