2026.02/25 オリンピック選手団の座席
「The DIGEST」の記事に、スノボ選手団がエコノミーシートで帰国したことについて、成田童夢氏が次のような意見を述べたことが記事になっていた。
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「『国の英雄』が心身ともに疲弊した状態で相応の待遇を受けられない。本当にこのままでいいのでしょうか? この現状を変えていくべきではないのでしょうか? これは単なる予算の問題ではなく、日本における『アスリートへの敬意』の現れだと思うのです」
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なるほど、と。サラリーマン時代に、ある役員格ではない研究所長がビジネスシートに座っていたら、社長と役員が同じ飛行機に乗ってきてエコノミーに座ったので慌てた、という話を聞いたことがある。
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部長以上はビジネスシートでもよいことになっているので問題ないのだが、飛行機の中で落ち着かなかった、という笑い話でもある。
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もっとも、当時会社は赤字で、全社で節約が合言葉になっていた。ゆえに社長以下役員がエコノミーシートで海外出張に出かけているというのは、当たり前とも受け取れる。
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一方、会社が赤字で節約が叫ばれているときに、規程通りビジネスシートに座っていた研究所長は、会社の事情を理解していないリーダーと評価できる。
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航空機のシート問題について、ビルゲイツ氏は、同じ飛行機で同じ時間乗っているのに料金が異なるのはおかしい、といって、MS社長時代にエコノミーを選んで乗るので役員が困った、という逸話がある。
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もし、JOCの役員がビジネスシートに乗っていて、選手がエコノミーならそれは大変おかしい話だが、JOCの役員がエコノミーを利用しているならば、選手がエコノミーでもおかしなことではないように感じる。
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飛行機のシートで選手に対する敬意を表せる、と考えるような安っぽい問題をこれ以上議論するつもりはない。確かにビジネスシート以上は、CAからのサービスも異なり、リッチな気分になったりするが、これは敬意とは異なる問題のように思う。
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エコノミーとビジネスシートの違いは、スペース以外にサービスの違いがある。しかし、その価格差が妥当なものか考察すると、ビジネスシート以上はエコノミーよりも異常に高いような気がする。
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今LCC以外のJALやANAのエコノミーシートは、50年前よりも少し快適になっている。選手団の飛行機がLCCならば当方も同情するが、JALやANA同等の便であればエコノミーでも問題ないと思っている。
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ビジネスシートに座るかどうかは、スポンサーが判断すればよい。これを国民が判断すれば、メダルを取った人はビジネスシートでそうでない人はエコノミーシートという問題を考えることになる。
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オリンピック精神が参加することに意義があるならば、メダル取得者とそうでない人で、飛行機の座席に差をつけるべきではない。ましてや、JOC役員がもしビジネスシートに座っていたりしたなら、そのほうが議論すべき問題かもしれない。JOC役員は選手のサービス係と国民は理解している。
カテゴリー : 一般
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