2026.03/02 新規ポリマーアロイの開発
ポリマーアロイについて、2000年頃の高分子精密制御プロジェクトでかなりの成果が出ていると思っている。ただし、ウトラッキーの伸長流動装置は量産用までスケールアップできなかった。
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ところが、当方が開発したカオス混合装置は、500kg/h規模の装置までスケールアップでき、高次構造の緻密なコンパウンドを製造している。当方はプロジェクトには参加していなかったが、成果報告会を拝聴している。
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当時東工大中浜先生がリーダーで進められたこのプロジェクトは、国研として珍しく実用化を目指したテーマがいくつか検討され、良質な基礎的成果が公開されたが、あまり評判は良くなかった。
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当方は、このプロジェクト成果で十分に勉強させていただき、カオス混合技術を開発し、PPS・6ナイロン・カーボンの配合を変えず、国内トップメーカーが供給していた押出成形歩留まり10%前後のコンパウンドを100%にできるプロセスラインを立ち上げている。
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高分子精密制御プロジェクトで注目された伸長流動は、ポリマーアロイ設計に重要なプロセシング技術であるが、PPS/6ナイロンの高次構造変化で、同一配合でもプロセシングを変えると力学だけでなく電気電子物性までも変化する現象を見出せなかった。
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そのため、その後の国研で、配合と1:1に対応する高分子物性を目標としたプロジェクトが推進されると言った頓珍漢なことが起きている。そのリーダーは写真会社の後輩で当方の技術に注目していなかった技術者である。
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高分子では、配合因子だけでなくプロセス因子も材料設計で重要なふるまいをする。このような重要な事柄を軽視する材料技術者がいたことに驚いたが、書きにくいが、それが同僚だったことに、びっくりしている。
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ゆえに、新規ポリマーアロイを開発したいなら、最初からカオス混合装置を用いて検討した方が早く良い結果を出すことができ、さらに混練機の使い方も従来とは異なる「ある条件」で行うと良い。
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高分子材料は、配合とプロセシングで物性を制御する、という基本をご存知ない方は弊社に問い合わせていただきたい。
カテゴリー : 一般
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