2024.06/27 再生材の活用ノウハウ
2022年に法律が施行され、高分子材料の再生利用が活発化している。当方は2010年にコニカミノルタでPETボトルのリサイクル樹脂を2種類開発するために2011年3月11日を最終出社日に指定して再生樹脂開発を成功させた。
そして2011年の新製品に搭載され、この功績で2012年に社長賞を受賞したとかで元部下が大量のPETボトルを記念品として贈ってくれた。
コンサル業務を依頼された企業にお礼としてそれを配り、今は最後の1本をセミナーで自慢しているのだが、コニカミノルタは今や再生樹脂使用のトップランナーとなっている。一方当方は退職日に帰宅難民となり、せっかくの記念日が大変な思い出として残っている。
2010年頃は環境対応樹脂と言えばポリ乳酸をはじめとしたバイオプラがその主役だったが、今では再生樹脂がバイオプラ並みの主役となっている。ところがバイオプラは新たな生産が可能だが、再生樹脂は、限りある廃材から製造するので高騰している。
このような状況で政府は再生資源の有効利用を促進するために、新たな立法を計画しており、その法律では再生材の使用が義務化されるという。高分子材料に限って言えば、これは大変なことなのだ。
リサイクル業者は少し前までサーマルリサイクルを前提としていた。それを再生材とするためには、混練機の導入が必要となる。リサイクル業者が有価物として販売するのはコストアップとなる。
その他諸々の問題が出てくるはずである。もし再生材に関して何か困っていることがあれば、弊社に御相談いただきたい。いつでもWEB会議で対応いたします。
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