2024.07/18 高分子の再生材
日本で高分子再生材開発の事業が活発に行われるようになったが、2015年に話題となった海洋ゴミの問題をマスコミがあまり取り上げないのは不思議だ。
ストローが鼻に刺さり血を流していた海亀の写真が世界を駆け巡り、太平洋ゴミベルト地帯が有名になった。ここからゴミを回収しようという企業が日本で現れて欲しい。
石油の埋蔵量には限界があるが、再生材の原料となる高分子材料のゴミはさらに少ない。そのため、今再生材の原料となるプラごみが、バージン材よりも高値で取引されている。
PETボトルのリサイクル材も、当方が2種類の射出成形可能な樹脂を実用化した2010年には40-70円程度だった原料が今では100-140円/kgに高騰していると聞く。
本当に大丈夫かどうか知らないが、PETボトル廃材を飲料用のPETボトルへリサイクルする企業も現れた。バージン材でも当初問題にされた内容物への溶出についてテストが十分に行われているのか当方は知らない。
PETボトルのリサイクルについて、ケミカルリサイクルのプラントが2000年前後から稼働しており、ケミカルリサイクルが普及するかと思っていたら、コストの関係でマテリアルリサイクルが主流になりそうである。
科学的に安全性が証明されたからだそうだが、小生は食品分野についてケミカルリサイクル以外はやめた方が良いと思っている。マテリアルリサイクルよりもガラス瓶のリユースの方が安全であることは歴史から学んだが、マテリアルリサイクルについては、まだその安全性を証明されていないと思っている。
カテゴリー : 一般
pagetop