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2025.06/22 逆転の発想

テレ朝POSTに、高校時代、卒業研究として“胸を平らに見せる下着”の開発に取り組んだ女性が紹介されていた。詳細は、WEBで確認していただきたい。


50年近く前にゴム会社研究所へ配属されて間もないころ、新材料の調査を行っていた。セラミックスフィーバーが起きる2年くらい前である。


形状記憶合金の特許出願が多いように感じたので、特許部に5年分の関連特許を取り寄せていただいた。当時は今のようなデータベースは無かったので、特許部が特許庁から送られてくる特許を人力で調査していた。


形状記憶合金の材料特許以外にその応用特許も含めてミカン箱1個分ほどが送られてきたのでびっくりしている。当時形状記憶合金の開発がピークになり始めていた時代である。


その中には、女性用下着に関する発明が数10件あった。いずれも体温で新品の形状に戻るという機能を活用しているのだが、ワイヤの形状により胸の大きさが変わるとかなんとか書かれており、それで多数の発明が出願されていた。


多くは実用新案程度の内容であるが、ワイヤの形状が下着のデザイン全体に及ぶので特許として出願されていたのである。困ったのは、この調査を依頼したことで、特許部の女性の間で当方が女性用下着に興味を持って仕事をしている、という噂が立ったことである。


当時は胸を大きく見せる下着技術が主流であり、また現在も女性用下着は、寄せて何とかというフレーズが目に付いたりするので同様と思っていたら、冒頭に書いたように、その逆方向の発想の商品化が実現したというのでびっくりしている。


実は弊社の研究開発必勝法でも、アイデア創出法として逆発想を一つの方法と紹介するにあたり、女性用下着の話を持ち出し、売れないかもしれない、という落ちをつけていた。しかし、ニュースによれば以外にもニーズが多かった、とある。


すなわち、発明者がニーズが無いと思っていても、商品ができた結果、ユーザーがその商品のコンセプトと異なる機能に着目する場合があり、そのようなときにこのようなことが起きる。詳細は弊社へお問い合わせください。

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