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2025.06/25 ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォーム

ホウ酸とのジエタノールアミンエステルで変性したポリウレタンフォームに、リン酸エステルを添加すると、燃焼時の熱でこれらの成分が反応してボロンフォスフェートを生成し、ホスファゼン並みの高い難燃効果を発揮するポリウレタンフォームとなる。


この発明は実用化され、さらにこの技術から高純度SiCの前駆体技術が生まれている。当方の人生における発明で思い出深いこの技術は、上司から毎朝始末書を書け、とハラスメントを受けているときに、オブジェクト指向を考えていて企画された。


とにかくホスファゼン変性ポリウレタンフォームの工場試作を成功させたのに、始末書を書けと言う理不尽な理由がわからなかった。納得できなければ始末書など書けない。


上司がプレゼンでミスして責任問題となり、新入社員に始末書を書かせると応えたことが原因らしい、と指導社員から説明を受けている。その場に同席した他の管理職は呆れたそうだが、だれも新入社員の始末書を否定しなかったので、これもひどい研究所の管理職や指導社員である。


そもそも工場試作の交渉を新入社員一人でできるわけでもなく、当方はただ指導社員から指示された準備を3日間徹夜で行っただけである。当時ホスファゼン誘導体は市販されていなかったので、自分で合成しなければならなかった。


高分子合成研究室だったので、市販されていない材料を合成してもカンバンに傷はつかないはずなのに、勝手に合成したということで始末書を書かされたのである。


新入社員テーマとして企画を説明していただけでなく、原材料の手配には、課長印まで押されていたので、勝手に合成したと責めるのはおかしい。


上司から世界初の難燃性高分子合成技術を目指せ、と言われ、それならばと頑張って世の中に存在しなかったものをたった3日で合成したのである。始末書問題で毎日責められているときに、簡単に合成するからだめだ、と意味不明なことを言われ叱られている。


ホスファゼン変性ポリウレタンフォームは、大学4年の時に鍛えられたスキルがあったので簡単に合成できたのだが、そこは評価されていなかった。


そこで誰でも簡単に合成できるホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームを企画したのだが、この企画は、始末書問題で毎朝仕事を禁止されていたので、オブジェクト指向の論文を読みながら立案している。


上司のハラスメントで自死される方がいるが、死んではいけない。最悪でも転職することを考えればよい。ハラスメントを行うような上司は、部下の気持ちなど考えられない人間である。


そのような上司に命じられることにどこまで我慢できるか、あるいは納得できるか。この上司の魅力は何か、など総合的に判断し、身の処し方を考えればよい。


配属されて3か月間神様のような指導社員に混練技術を指導していただいた。そのような人物もいる研究所である。ただしその方は昇進が遅れていた。その後部署移動があり、女性の指導社員になったのだが、この指導社員含め上司の力量は、神様のような指導社員より年下だったためか明らかに低かった。


神様のような指導社員より明らかに研究能力が低い管理職(注)から毎朝始末書を書け、と責められ、実験室に戻っても、実験は許されなかった。仕方が無いので始末書を書いているふりをして、当時生まれたばかりのオブジェクト指向の論文を読んでいた。


オブジェクト指向の考え方を材料合成に応用したらどうなるかを始末書に書いていて、ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームの企画を完成させている。これは実話である。こうして、精神的につらかった1週間を生き延びたのである。


幸いなことに、上司は毎日小生の提出する始末書を読んでも理解できる人ではなかった。恐らく小生がまとめたホスファゼン変性ポリウレタンフォームの企画書を女性の指導社員が説明しても理解していなかったのだろう。


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