2016.10/08 名古屋の魅力(2)
このセラミックスフィーバーから10年近く前、すなわち電動パチンコが主流になる直前の頃に大三元という手打ちで大当たりが可能となるパチンコ台が名古屋に登場し注目を集めた。電動パチンコでも大三元が登場しているが、手打ち台でもっとも玉を出すことができた。
セラミックスフィーバーがナノテクに発展してゆく頃に、名古屋の錦三丁目は、とんでもないネオン街として週刊誌を賑わした。この30年前、当方の少年時代のことなので、新聞記事で読んだだけだが、女子大小路が全国区になっている。
女子大小路がヒットした同じ時代に、石原裕次郎「白い街」がヒットしており、その歌詞には名古屋白壁町が登場する。白壁町近くには名古屋嬢が通学する有名女子高や高偏差値の進学校があり、名古屋人なら皆知っているはずと思っていたら、カラオケで歌ってみても知らない人が多いのにびっくりさせられる。
名古屋の特徴は、風俗から先端技術領域まで全国の度肝を抜くような花火が時々上がることである。河村市長が誕生したときにも全国の注目を一瞬集めた。すなわち、名古屋は花火を打ち上げるのは得意だがその魅力を持続させることができない街なのだ。
名古屋祭りで有名な三英傑にしても徳川家康は名古屋を離れ東京に転勤している。もし本能寺の変が無かったとしても、名古屋は政治の中心になっていなかっただろう。三英傑でさえ名古屋を出てしまった。河村市長がもし総理を目指したいなら、再度上京しなければいけない。名古屋から総理は難しいと思う。
ところで今携帯電話のCMで注目を集めている「なめ猫」の発祥の地は名古屋であり、御多分に漏れず1980年代そのブームは花火のごとく一瞬にして終わった。残ったのは猫の虐待という不名誉な噂だけである。子猫の写真をとるのに割りばしを使ったことが原因だが、写真を撮った後においしい鮭缶を食べさせた伝説は伝わっていない。
過去に名古屋は大いなる田舎と呼ばれていたときもある。都会人では考えられない野良猫を集めてキャラクタ-に作り上げるような昔から「田舎的魅力」の街なのだ。だからアンケートでビリになったからといって大騒ぎする必要は無いと思う。大衆が魅力を感じる街が本当に魅力ある街とは限らないのだ。名古屋には名古屋人しか分からない魅力があり、その魅力を大切にしてゆくことも街づくりで大事だと思う。
たまに名古屋へ訪れたときに、栄の地下街を歩くとホットする。これだけの街でありながら、人混みとなっていないのだ。地下を歩く一人一人がゆったり生き生きと闊歩している。東京でこのような光景を見ることができない。
東京の街はあたかも人「ゴミ」の集積場である。豊洲の状況を見れば、都庁の役人の仕事まで腐ってゴミになりそうだ。名古屋ではありえない仕事ぶりである。名古屋の公務員は都庁の役人よりまじめである。
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