2013.01/23 バイオディーゼル
日産自動車からスーパーチャージャー付自動車が販売され好調という。常時ターボを効かせるターボチャージャーよりも燃費が良い。HV一人勝ちの自動車業界で、燃費を改善する様々な技術が出てきている。マツダからはヨーロッパと同様のディーゼルエンジンを環境対応とする技術の提案があった。従来のディーゼルエンジンと異なり、排気ガスの浄化レベルとエンジンの振動レベルが著しく改善されているという。
燃費改善手段として、このディーゼルエンジンを選択するというアイデアは、バイオディーゼルの技術の進展と結びつけると、面白い展開になる。デンソーは藻からバイオディーゼルを取り出す技術開発を進めているが、これが事業化されるとHVよりも環境対応力が向上する。バイオディーゼルについては、ジャトロワなどの開発が進みすでに実用化され、問題も出てきた。バイオディーゼルもあと20年すれば、技術が収斂すると思われるが、単純に植物から油を搾ればよい、という問題ではなさそうである。なんでもそうだが、量産してみて初めて分かってくる問題もある。
自動車の動力について電気自動車が環境対策として本命になっているが、バイオディーゼルが普及すれば、状況が変わってくるように思われる。コードレスで充電する技術も開発されつつあるが、電気自動車の泣き所は、燃料電池以外では、エネルギーの補給に時間がかかることである。急速充電技術にも限界がある。長距離の移動体はバイオディーゼルエンジンが本命のように思われる。
あるいは小型のバイオディーゼルガスタービンエンジンを発電機として使用する電気自動車というアイデアもあるが、いずれにせよ、植物から油を経済性よく取り出す技術は、今後発展すると思います。日本は四方が海に囲まれていますから海洋植物で経済性良く油を産出する植物が見つかればメタンハイドレート並みのブームになるかもしれません。
海洋植物から油を取り出す技術は、藻から油を取り出す技術よりも長所がいくつかありますが、風力発電システムとの組み合わせプラントが、化石燃料も使わない究極のエコ技術です。
カテゴリー : 一般
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