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2025.09/06 新ポリマーアロイ

樹脂材料のリサイクル材が高騰している。バージン材と同等以上の価格がついている素材も出てきた。確かにバージン材は生産可能だが、リサイクル材(再生材)は、廃材を利用するために生産量に限りがある。


例えば、HDPEの廃材でバージン材に近い再生材を得たい時には、哺乳瓶の廃材を使用する。これが少子化の影響を受けて国内では減少傾向にある。ゆえに無色のHDPE廃材は、バージン材よりも高い価格で取引されるケースも出てきた。


ゴミが付加価値を持つ時代になったのである。ここで冷静に考えなければいけないのは、樹脂廃材で分別可能な資源と分別不可能な資源があり、後者はサーマルリサイクルとしてエネルギー回収以外に資源としての活用方法が無い現状である。


サーマルリサイクルについて日本ではリサイクル技術の一つになっているが、欧米では二酸化炭素発生を理由にリサイクル技術として認めていない。


ケミカルリサイクルが他の方法として考えられるが、現在取り組まれている技術は、分別回収された技術が中心である。また、どのような組成になっているのか不明の原料をケミカルリサイクルする技術はかなりハードルが高そうである。


ここで考えられるのが、組成が不明(ただし、有害物質は取り除かれている)の樹脂をブレンドしても物性を制御可能な黒色ポリマーアロイというコンセプトである。


黒色樹脂は物性さえ品質管理できるならば、樹脂の種類を問う必要は無く用途は広い。130円/kg前後で供給できれば、自動車部品市場を狙える。


これは、難しいようで、意外と簡単に開発できる可能性がある。関心のあるかたは弊社にご相談ください。まず、特許出願からお手伝いさせていただきます。

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