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2025.10/02 研究力の低下

日本では研究力低下が話題になっている。GDPがこの30年間欧米に比較し伸びていないことが大きいとも言われているが、資金の問題だけでなく、研究者が古い科学の考え方に囚われていることも原因ではないかと感じている。


トランスサイエンスが問題となって半世紀経過し、科学の視点以外の考え方やパラダイム転換がアカデミアの研究者にも求められているように思う。


自然科学の伝統的手法にとどまりがちで、異分野融合(たとえば生命科学×情報科学×社会科学)が進みにくい、社会や倫理との対話を軽視してきた、などアカデミアを外部から眺めてきて申し上げたいことは多々あるが、批判ではなく少し前向きの提案をしてみたい。


例えば、材料技術分野は、1980年代日本が世界をリードし、ファインセラミックスフィーバーが起きている。これがクリントン大統領を刺激し、ナノテクノロジーの国家プロジェクトがアメリカで起きているが、それだけではなかった。


クリントン大統領は、現在の環境問題、持続可能な社会も見据えて、バイオリファイナリーの国家プロジェクトを同時に承認しているのだ。ここで日本は負けてしまって、今がある。


バイオポリマーの主流はアメリカ企業であって、日本はその後追いとなってしまった。また、リサイクルプラスチックでは、中国に先を越されたのだが、それに気がついている日本人は少ない。


ここで、アカデミアの研究者は一念発起していただきたい。ポスト環境問題の材料技術研究を提案していただきたいのだ。人工光合成はもう古いパラダイムで、少し先の発想として、建築物で二酸化炭素を吸収する、とか舗装道路でヒートアイランドを解消する材料とか、パラダイムを日常x自然x人工と言った変換を行って研究テーマを考えていただきたい。


そうすると、自己修復材料から自然回復材料とかマイクロプラスチック問題解決材料とか、いまなら荒唐無稽のアイデアが幾つか生まれるかもしれない。

カテゴリー : 一般

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