2025.11/04 数値ではブルージェイズが勝利
今回のワールドシリーズが面白かったのは、戦力で勝っていたブルージェイズが、負けたことである。例えば、このシリーズに限って公開された数値を比較した以下を見ていただきたい。
ブルージェイズ:チーム打率 .261/出塁率 .341/長打率 .389
ドジャース:チーム打率 .201/出塁率 .296/長打率 .354
攻撃の強さという観点では、ブルージェイズがドジャースを圧倒しており、それが7戦戦って負けたのは、1発の威力と山本投手の存在が大きい。
すなわち、ワールドシリーズの勝敗はクライマックス場面での一打、救援の働き、守備や走塁、審判判定・幸運など複合要因で決まる。
今シリーズも、Dodgers は第7戦9回のロハスによる同点弾や延長でのスミスの決勝弾・リリーフの踏ん張り等“重要局面での着実なプレー”が勝敗を左右していた。
ゲレーロJrやカーク、ビシェットなど長打力と打率成績に優れた人材を揃えてもドジャースに勝てなかった要因として、山本投手の3勝という成績が示している。彼がMVPであることに間違いないのだが、それ以外にドジャースにはキケのような面白いプレイヤーがいたことが大きいように思う。
また、ポストシーズンすべての戦いで捕手を務めたスミスとか、今年引退を決めているロハスを打率が悪くても起用した監督の采配がうまく当たっていた。野球がチームプレイであることを思い知らされるWSだった。
カテゴリー : 一般
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