2025.12/06 MS-DOSの時代
新入社員時代に、いい加減なOAの本のおかげで80万円のローンをすることになった話について以前書いている。そして、OA委員として薬品管理システムを開発し、このシステムを動かすためにソード社の2CPU構成のPCを導入している。
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このPCは、8ビット2CPU構成だったが、4MHzで駆動されていたので、当方の改造MZ80Kより遅かった。当方のMZ80Kには当時最先端の8MHz動作のZ80Kが搭載されていた。
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しかし、ソード社のPCは、8ビットながらマルチタスクが可能で、印刷しながらPCでプログラミングができた。今の時代には当たり前だが、当時はこのソード社のマシンだけだった。
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その後、無機材質研究所へ留学が決まった時に、PC9801が発売された。先行投資2億4千万円が決まった時に最初に発注したのは、PC9801一式で、MS-DOSやCpMなどのOS、LatticeーCなど一式発注したら90万円かかった。
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80万円のローンよりも高性能なマシンと豊富なソフトウェアーでパソコンという機械の恐ろしさを知った。すなわち、当時1年もすれば価値が半分になるような進歩のスピードだった。
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W95が発売されるまでの10年弱の間は、MS-DOSを隅から隅まで勉強している。アスキーに掲載されたMS-DOSをマルチタスクに改造する記事を参考に、マルチタスクのMS-DOSを開発している。
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苦労して出来上がった時、すべてのアセンブラーコードが公開され、マルチタスクのMS-DOSも発売された。当時はアセンブラーとCを自由自在に使えるスキルがあれば、やりたいことが何でも自由自在にできた時代である。
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今無料でPythonを使えるが、やりたいことをするときにAIにお伺いをしなければいけない不便な時代になった。この意味が分かる人はPC事情をよくご存じの方である。
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