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2025.12/03 不便な時代

30年ほど前まで、何か知りたければ本屋か図書館に出かけた。今はインターネットで一応の情報が得られる。そして、分かった気になる。この危険な状態は、便利というより不便である。


例えば、Pythonを実務で使いたいと思った時にどうするか。今なら無料講習がインターネット上にあり、簡単なプログラムを作るだけならば、それで事足りる。


しかし、少し複雑なプログラムを作ろうとすると壁にぶつかる。その時に、頭をひねって考えても、どれほど頭の良い人でも絶対に分からない場合があることにすぐに気がつくかどうかが分かれ道となる。


インターネットを調べてみてもどこから手を付けたらよいのか分からない。AIに質問したくても何を聞いたら良いのか分からない、このような疑問があるということに気がつかず、必死で情報を探す人がいる。


これが、情報を得るときの本とインターネットあるいはAIとの相違点である。すなわち、本は知識に近い情報と知識を与えてくれるが、インターネットやAIは、知識ではなく情報しか与えてくれない。


残酷な言い方をすれば、疑問を持った人の知識レベルに合わせた情報しか集めることができない。これが本から情報を得る場合との相違点だと思う。


本屋がどんどん潰れ、手軽に本を読むことができなくなった。インターネットの注文でも本を購入できるが、1日待たなければならない。都内に住んでいるので、国会図書館へ走ることになる。不便な時代になった。

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