2025.12/24 70歳までの雇用機会
表題について34.8%8万社が対応しているという。10年以上前よりも大変多い数字で驚いた。ゴム会社から転職した写真会社では、2年前リストラを余儀なくされたので、とても70歳までの雇用など難しい企業の一つだろう。
当方が在籍していた時にも、55歳から早期退職制度が活用されていた状態である。成果を出していたのに突然窓際にされた当方もこの制度を活用し55歳で会社を退職しようとしたら、環境対応樹脂を開発して欲しい、と役員から頼まれた。
当時ポリ乳酸が環境対応樹脂の代表格であったが、600円/kg以上の価格であり、とても事務機の内装材や外装材に使用できる価格ではなかった。しかし、2011年の新製品では5%以上環境対応樹脂を用いないと北米で事業が難しいといわれた。
それで、新規開発技術含めこれまで開発した技術について公開して良い、との許可を得て、特許を6件ほど書き2011年3月11日を最終日として開発を始めた。
その結果定年退職祝いも吹っ飛ぶような事態になった。よく、会社を辞めたいと思ったら、すぐにやめるのが良い、と言われるが、本当である。辞めたいと感じるような会社には長くいるべきではないのだろう。
当時スタートしたプロジェクトでは、難燃剤を使用しない射出成形可能な難燃性PETとPC/PETを実用化し、それぞれ内装材や外装材として活用され、写真会社は、いまや環境対応樹脂50%以上使用のトップランナーとなり、環境対応樹脂の販売事業まで行っている。
もし70歳まで働く機会があったならもう少し貢献できたのに、という思いがある。写真会社で高分子技術の底上げが求められた時代に、ヘッドハンティングの会社から紹介されてセラミックスのキャリアをすて転職したのだが、高分子技術分野で環境対応樹脂のトップランナーとなる企業に成長している。
2005年には世界トップ企業でも開発できなかった、半導体無端ベルト用コンパウンドを生産可能な技術レベルに到達している。押出成形でこれを製造するときにパーコレーション転移が生じるが、世界トップ企業は、コンパウンド段階でその制御の仕方さえ知らなかった。
早期退職後は、運よく中国蘇州にあるナノポリスで活躍の機会があり、中国ローカル企業を指導しながら高分子技術のスキルを磨いてきた。
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