2025.12/25 高分子の破壊挙動
高分子材料の引張試験を行うと、脆性破壊する場合と延性破壊する場合とがあり、様々である。ゴムならば、架橋密度との関係からそれらの挙動が説明されたりする。
樹脂では樹脂の種類により、挙動の違いが生じる、と思われている。ところが、樹脂例えばPETについて実験したところ、同じ温度でテストした時に脆性破壊するPETや延性破壊するPETを作り出すことができることを20年ほど前に発見した。
脆性延性転移という現象は、試験温度が上がると脆性を示していた樹脂が延性を示すようになる温度の存在を示す現象で、脆性を示す樹脂を高温度で測定すれば延性を示すようになる。
しかし、温度が変化しなくても高次構造が変化すれば、脆性材料が延性材料にあるいは延性材料が脆性材料に変化することが実験で示された。
この実験結果は重要で、例えば樹脂を屋外暴露試験を行った時にそれほど酸化が進行していなくても脆くなることが知られている。
そこで劣化防止のための添加剤を加えることになるが、酸化防止剤でなくても、高次構造を変化させない添加剤で劣化防止できる可能性がある。
カテゴリー : 一般
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