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2026.01/10 PPS/6ナイロン/カーボン(2)

PPS6ナイロンは、科学を信じる限り基本的に相溶しません。これは高分子科学でほぼ確立した見解です。ゆえに、Wパーコレーション転移制御技術をシミュレーションによりデータマイニングして見出した研究(注)を高分子学会技術賞の審査会でプレゼンテーションしても落ちてます。


せっかく有名な先生にご推薦頂いたのだが、申し訳ないことをしたと、今でもこの技術開発について反省している。

恐らく国内トップメーカーのコンパウンドで量産に成功していたなら、そのメーカーと共同で審査会に臨み、技術賞を受賞していたかもしれない、と思っている。但し、その場合には歩留まり10%前後で大赤字となっていた。


20年間このコンパウンドの量産が続いているが、トラブル無しで安定しているそうだ。そのベルトのDSCを測定するとTgは一つだけ現れる。


PPS/6ナイロンの配合でポリマーアロイをカオス混合で製造すると透明なストランドが得られたので、退職まで眺めていたが、5年間透明だった。

(注)パーコレーションを理解できておれば、世界トップレベルの高分子技術で知られるコンパウンドメーカーの研究者でもデータマイニングできる簡単な方法である。マテリアルズインフォマティクスが常識となった今なら誰でも行える、というよりもその動機が出ないといけない。動悸と息切れが常態化した年齢になったが、独創的なアイデアを出すためには、強い動機が不可欠ではないか、と思うようになった。残念ながら、マテリアルズインフォマティクスの日本におけるブームは2015年頃からだが、当方は1980年代からマテリアルズインフォマティクスを実践していた。そしてそれが問題となり、ゴム会社から写真会社へ転職している。マテリアルズインフォマティクスが研究所では嫌われる、廃仏主義の視点でみられる時代があったのだ。しかし、科学を唯一の方法とみている時代は終焉しつつある。科学を道具として使い、その他の非科学の道具も積極的に活用できる時代になったのだ。技術者にPythonは常識である。Pythonの入門程度の内容であれば、無料のWEBセミナーを用意してますのでお問い合わせください。

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