活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2026.01/15 ロール混練(1)

ゴム会社に入社してよかったことが幾つかある。ERFさえ担当しなければ転職していなかった可能性が高い。よかったことの中でトップに来るのが、混練の神様と呼びたくなるような技術者に3か月間直接ご指導いただいたことである。


おそらくこれまでの人生で出合った社会人で、最もレオロジーと実務との関係を理解されており、オブジェクト指向による材料開発を志向していた技術者かもしれない。ただし、世間に対し少し斜に構え、みかけ一生懸命仕事をされていないところが気になった。


昇進が遅れていたのは、おそらくこの一点が原因ではないかと思って他の方に聞いたら、若いころと雰囲気が変わった、とのこと。


研究所の風土はアカデミックさが充満していたが、この方は製品化に注力したほうが良い、と小生にご指導くださった。すなわち、製品から研究テーマを企画するようにご指導くださった。


午前中は座学で、午後は学んだ知識をもとにロール混練を中心とした業務という毎日だった。回転速度の異なる二本のロールがただ動いているだけであるが、運転条件とスキルによりカオス混合が可能になるという。


ニップ上のバンクは単なるゴムだまりではない。この塊の中でもゴムの流動が起きており、良好なロールバンクの状態を維持する技術を最初に学んだ。


すなわち、ロールのクリアランスと投入量、ロール温度などの条件設定により、混練効率は大きく影響を受けるので、それをまず「実感」することがロール混練の基本という考え方からである。


ロールに巻き付いたバンドを見ているだけではだめなのだ。また、返し技も重要で、これがスキルの必要な危険作業となる。樹脂補強ゴムという混練が難しい配合でロール混練の技を磨くことができた。

カテゴリー : 一般

pagetop