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2017.06/30 カレーライス(2)

料理の教材としてカレーライスは大変適している。市販のルーと最適な水の量さえ間違えなければ、食べられる料理となるからだ。市販のルーの完成度に感心する。すなわち極めてロバストが高い。

 

ロバストと言う言葉はタグチメソッドを学んだ言葉だが、市販のカレールーにとって料理人の腕前は誤差になる。その誤差因子に対して市販品はすべてある一定のロバストを持っている。特にバーモントカレー中辛のロバストの高さは一番である。ココイチでも使われていると言うが、このルーを選択した創業者の品質に対する考え方を聞いてみたい。

 

バーモントカレー以外に大変おいしいカレーができるルーは幾つか存在する。エバラの横浜**というカレールーは当方が一番気に入っているルーだが、このルーと黒毛和牛の組み合わせでは、本場インドカレーも含めこれまで食べたカレーの中で一番おいしいカレーライスができる。

 

もっとも味覚には個人差があるので、絶対的な真理という意味で述べていないことを一言くわえる。ただこのカレールーの場合にチキンやポークを使うとそこそこの味にしかならない。まずくはないのだが、安いバーモントカレーを使ってその製造プロセスを工夫し、目標価格1人前100円を目指したカレーのほうがおいしかったりする。

 

すなわち、カレールーはその値段が高いからと言ってロバストまで高くなるわけではない。高価な食材と管理された製造プロセスで料理したときに最高の味となることが特徴のルーも存在する。

カテゴリー : 一般

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