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2017.06/28 AIに負けない思考法

先日日曜日の21時にAI将棋についてNHKで放送していた。途中から見たのだが、TVの電源をONにした瞬間に羽生氏が「人間が思いつかなかった手をAIは考え出す」と語っていたところが妙に引っかかった。一方、将棋のプロ棋士に勝つAIを開発した担当者は、羽生氏の言葉に答えてAIどおしで勝負をさせてAIの力を鍛えたという。

 

しかし、所詮之は将棋の世界の話だ。ルールと将棋盤の制約を設けての思考法である。AIを甘く見るわけではないが、人間の無限の可能性を生かしたとんでもない発想をAIが将来できるようになるとは思えない。

 

例えば、人間のとんでもない発想の一つに、勘違いやミスから生まれるアイデアがある。これをAIが学習することができるというならば、当方はAIに負けてしまうが、人間の行う勘違いやミスには時として大発明を生み出す力がある。

 

また、完璧なロジックで進めてうまくいかないときがある。このような場合にAIは否定証明を行い、おそらくできません、というだろう。しかし、科学に基づく完璧なロジックの成果とは異なる成果で自分の目標を達成する思考方法も存在する。このような場合にはAIも歯が立たないのではないか。

 

さらに都知事の言葉で流行語になりそうなアウフヘーベンする思考法もAIと人間では得られる結果が異なってくる可能性がある。例えば、他の組織との根回しで行う方法などAIがうまくゆく方法を思いつくとは思えない。

 

ゴム会社と写真会社における30数年の開発経験を会社を起業してからまとめてきた。一部はこの活動報告で公開しているが、科学のプロセスに疑問を持ちながら開発してきた経験から、AIに負けない人間性あふれた思考法の可能性が存在する、と考えている。哲学者でなくても人間らしさを考えなくてはいけない時代だ。

カテゴリー : 一般

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