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2017.07/19 レンズ

若いころの愛用のカメラはペンタックスMEとMEスーパーである。後者は10年近く使い続けた。ゴム会社に入社し結婚するまで使い続けたわけだが、結婚を機会にペンタックスSF-Xに買い替えた。ペンタックス初のボディー内自動焦点カメラだが重かった。

 

ペンタックスを使い続けた理由は、交換レンズの価格が安かったからである。また、安いだけでなく、写りも立体的でそこそこ性能が高かった。写真は三次元を二次元画像として記録するので、レンズにより立体感が決定される。

 

最近ボケ描写が注目され、各社からボケを特に美しくしたレンズの新製品が出てきたが、ペンタックスのレンズは昔からボケに特徴があった。今のような美しいボケというよりも階調の細かくなだらかなボケで、ややにじみもあった。これにより画像が立体的に見える。

 

ニコンのレンズのように、レンズ特性の数値がずば抜けてよいわけではなかったが、銀塩写真の時代には、十分な性能だった。ニコンとペンタックスの一眼レフカメラを使うようになって、このレンズの個性に興味を持つようになった。

 

ペンタックスの古いレンズには、とんでもないレンズが存在し、このレンズで撮影するとフィルターを付けなくてもなぜか光芒がきれいに映る。ただし、このレンズは絞り開放で用いるとやたらうるさいボケになり、明るいレンズであるにもかかわらず、絞り開放では使い物にならないレンズだ。

 

しかし3段ほど絞り、接近して撮影されたポートレート写真には、他のレンズでは味わえない独特の味が出てくる。さらに絞ると、あたかもニコンレンズのようなカリカリの描写になる。

 

どうしてこのようなレンズが開発されたのか知らないが、一応当時の高級レンズの一つスターレンズである。おそらく今のレンズ評価の視点ではできそこないの評価になるのかもしれないが、デジタル一眼レフにも取り付け、時々その画像を楽しんでいる。

カテゴリー : 一般

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