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2017.08/12 混ぜる

ハンバーグを作るにも餃子の具を準備するにも「混ぜる」プロセスは、その味を決定するので重要である。食品だけでなく、金属や樹脂、ゴムなど材料も「混ぜる」技術は大切である。

 

面白いのは、このプロセシングについて学問大系が少なくとも二つ存在する。このように書くと、大学の先生に馬鹿にされるかもしれないが、実務で「混合プロセス」を32年間扱って、そのように感じた。

 

「分配混合」と「分散混合」という概念の理解は、混練や混合における基本である。セラミックス粉末の混合でもこの概念が用いられているので、材料科学における混合プロセスは、その概念が一つのように思われる。

 

一方、日常の洗濯の世界も「混ぜる」プロセスの一つである。ここでは界面活性剤が重要な役割をしている。すなわちエマルジョンの分散プロセスという概念が存在する。

 

エマルジョンの混合では、均一に分散できることはその前提にあり、むしろ分散後の安定性に力点が置かれる概念が存在している。

 

すなわち、同じ「混ぜる」というプロセスであるが、それを考察するときに、「過程」を重視する考え方と、混合された「結果」を重視する考え方がある。

 

しかし、教科書にはこのような視点で書かれていない。当たり前のようにそのプロセシングの説明が成されている。実務には、時として両者の折衷概念で捉えなければいけない問題もあるのだ。

カテゴリー : 一般

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