2017.08/29 メイウェザー対マクレガー
「プロボクシング無敗の元5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(40)と総合格闘技UFCの2階級王者、コナー・マクレガー(28)のボクシングルールによる世紀の一戦は、戦前の予想通りにメイウェザーが10回1分5秒にTKOで圧勝した。(The PAGE 8/28より)」
この記事は、「マクレガーのボクシングは滅茶苦茶で、メイウェザーのボクシングも少し鈍っていた。しかし、面白い夜だった。最終的にはボクサーがボクシングの出来ない者に勝った。」というコメントを載せている。
この記事の面白いところは、例え引退したプロでも、そのプロの活躍した競技のルールのもとで素人で腕っ節だけ強い若者と戦っても負けない、という事実を実証したことだ。
これは、他のプロフェッショナルの活躍するスポーツでも同様だろう。しかし、科学と技術については、少し趣が異なると思う。
科学的研究の実績の無い高卒技術者が超一流大大学院出身の研究者と科学の分野で競争をしても勝つシーンを見たことがあるからだ(注)。
この逆で技術の土俵における勝負では、技術開発の経験が長い人が必ず勝つように思う。すなわち現代において小学校から科学教育を受けているので、技術開発のプロはやはり科学でもプロフェッショナルとなる。
ところが、仮に博士の学位を取得して科学のプロフェッショナルになったとしても、技術開発においてはその経験の長いものに負けてしまう。この印象を持っている人は多いと思うし、実際に当方の32年間の技術者生活で見てきた状況もそのようだった。
技術者教育の重要性がここにあり、弊社の活動の一つでもあります。技術開発のできない人を技術者に育てる方法を伝授致します。
(注)当時ゴム会社では成果主義の評価が行われ、一人1テーマによる開発管理が行われていた。成果の内容、報告書の完成度からみて圧倒的な差があった。大学院出身者のレベルが低い、といった人がいたが、高卒の方が自己実現努力をした成果だと思っている。
カテゴリー : 一般
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