2017.10/14 今回の衆院選は勉強になる
一部の参議院議員が民進党の再集結を呼びかけるというニュースが報じられている。このニュースに対して立憲民主党枝野候補は否定記者会見を開いた。これは旧民進党内のコミュニケーションの問題である。
解散から今日までの短期間の間に従来の選挙では見られないほどの濃厚な人間模様が現れているのが今回の選挙の特徴である。
「このハゲ-」と叫ぶ声が公開されてトヨタ自動車よりも有名になった豊田氏は連日どこかで話題にされている。かわいそうなのは、彼女の事務所からスタッフが逃げ出していろいろとインタビューでコメントをのべていることだ。
確かに彼女は問題があった人かもしれない。しかし、謝罪会見など反省の弁をのべており、その内容を読むとエリート街道を順調に歩みすぎて人格を磨くことを忘れていた人に見えてくる。地元の支援者の話では誠実で有能な期待できる人材だという。
一方、不倫報道をされながら全否定して無所属で立候補している山尾氏は、自民党議員との一騎打ちになっており、その投票の行方が興味深い。有権者は不倫という不誠実をどう判断し、また証拠写真を公開されながらも全否定する不誠実さをどのように評価するのか。
同じく不倫候補と夫が公民権停止のためその代理候補となった妻とが激突する北海道11区は、聖心女子大の先輩と後輩の関係の戦いである。お嬢様の戦いと同時に公民権停止がどういうものかを勉強した。
この夫の代わりに立候補した妻とは、公民権の回復が投票日2日後の10月24日となる、陸山会事件で有罪判決を受けて辞任した石川知裕氏の妻のことだが、さかんにイクメンをアピールしながら妻を応援している石川元議員の方が目立っている。
ところで、小池党首の希望の党は新聞情報による限り完全に失速し50議席も危ないとの見通しが報じられている。その結果、あわてて民進党から希望の党に乗り換えた候補者達から後悔の声が出始めた。これが最初に述べた民進党の再集結に関係しているのだ。
さらに「**の党」というのは短命に終わるという法則があり、選挙後は希望の党は無くなるだろう、という「論理?的な」解説をするレポーターまでいる。
この希望の党については以前この欄にも書いているが、将来の見通しや実行力も無いのに他人の御輿をあてにしてアドバルーンをあげて仕事をするリーダーの問題を指摘している。
20年以上前の高度経済成長の時代にはこのような仕事のやり方でも何とかなっていたが、低成長時代にこのようなリーダーを認めていては組織の存続が難しい時代になった。
不誠実でもその復活が野党から期待されている山尾氏は、夜遅くまで密室で仕事をする実務能力がおそらく野党議員から評価されているのかもしれない。とにかく誠実で真摯な候補者を選びましょう。
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