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2013.03/04 デジタルデータの危うさ

10年ほど前に、100枚近くあったレコードをすべてCDにした。最近そのCDの音がおかしい。心配になって、フィルムのネガをスキャンしたファイルを見てみた。画像を読み取ることができないCD-ROMがあった。また、JPEG規格ができる前にリコーのデジタルカメラで撮影した画像をHDに移動し、開こうとしたらファイルを開けることができない。ソフトウェアーがダメなのか、データがダメなのか不明であるが、開けることのできないファイルがHDに残った。

 

フィルムのネガはスキャン後も捨てないでとっておいたので見ることができます。しかし、デジタルデータでは、媒体の劣化やフォーマットの変化で読み取れなくなる。改めてアナログデータ保存の優秀さに感心しました。

 

デジタルからアナログに変わり、SN比が良くなったことに感心しましたが、同じ音源をCDとレコードで聞き比べて見るとレコードの方が、音の厚みがある。高級なオーディオ装置では、CDとレコードの音の違いが明確になります。レコードはノイズも多いですが、音の広がりや何とも言えない肉厚(?)感があります。

 

最近DVDでレコードの音をサンプリングして保存する作業を始めました。明らかにCDよりも音が良いです。レコードに近い音の肉厚感があり、フィービースノーのブルースなどレコードと同じくらい艶っぽく聞こえます。これがCDになるとあっさりとした音になります。おそらく人間の耳がデジタルサンプリングの差を聞き分けているのでしょう。

 

CDプレーヤーは、20ビットオーバーサンプリングで一般のCDプレーヤーよりも音質が良いですが、DVDはさらに良くなります。レコード盤はもっと良い。

 

画像について昔の写真と最近のプリントと比較すると、音と同じように、昔の写真は色が濃厚な感じがします。デジタルプリントになっていた銀塩プリントでも発色のイメージはアナログ的です。IJで打ち出したプリントは、くっきりあっさりとした画像。

 

デジタルカメラになってその画像を見慣れてきましたが、改めて昔の銀塩プリントを見ると、何とも言えない味がある。音も画像もこってり感のあるアナログへの回帰が起きるような気がしています。

 

 

カテゴリー : 電気/電子材料

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