活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2013.03/05 古河電気工業がPCOCCの生産を中止

古河電気工業が高純度無酸素銅(PCOCC)の生産を中止するとの報道が今朝の産経新聞に載っていました。PCOCCとは、オーディオ用に普及してきた高純度の銅線であるが、携帯用音楽プレーヤーの普及で据え置き型の高級オーディオの市場が1/10になったため、売り上げが激減したとのこと。

 

PCOCCと音質との関係を議論するのは難しい。自宅のアンプからスピーカーへの配線はPCOCCの銅線であるが、実際にPCOCCと一般の銅線で音が変化したことは確かである。20年前家を新築したときに、スピーカー配線を壁に埋め込むために、銅線を3種用意し聞き比べ、当時最も高級な銅線を導入しました。

 

7年前この話をしたらオーディオマニアの同僚から、スピーカーの配線よりもアンプの性能が音への影響が大きい、と教えられたので、価格は安いが高級オーディオ並の音質という評判のローテルのアンプを購入した。このアンプは、価格が安いだけに外観は悪い。しかし、確かに音質は高級オーディオ並にボーカルも人間の声そのものである。またギターやバイオリン、ピアノも生音に近い。ローテルのアンプよりも高いアンプを使用していたが、オーディオのアンプは価格では決められない世界のようです。ちなみにローテル製品は日本のメーカーですが秋葉原でなければ入手できない製品です。ヨーロッパでは普及品として売られているようですが日本では売れないために逆輸入の形で細々と販売されています。

 

このアンプを導入してから銅線の比較をしてみたが、あまり音の変化を感じなかった。何が影響しているのか不明だが、PCOCCについてはアンプの性能を上げれば目立たなくなる、との結論に至りました。この結論が科学的に正しいかどうか不明ですが、PCOCCの影響が小さくなる状況があることは確かなようです。当方の耳の性能も20年経っていますから劣化しています。普遍的な事実とするのは無理でもPCOCCのブームの時のような効果を感じることができなかったことは事実です。

 

オーディオのような感性の影響を受ける商品の開発は難しいと思います。バブルがはじけ、原音に忠実な、あるいは録音された音を忠実に再現された状態で楽しむ、という行為に価値を感じる人々が少なくなったのは今日のニュースから理解できました。

 

 

カテゴリー : 電気/電子材料

pagetop