2017.11/19 材料の信頼性(1)
神戸製鋼で新たに不正が見つかった、との報道があった。品質検査の数値の改竄以外のようだが、これだけ不正が続いても市場で供給された材料の品質問題が現れていない。
金属材料のロバストの高さ故のことだが、おそらくそれを肌身で知っているので軽い気持ちで不正を行った、というのが実体ではなかろうか。
もちろん軽い気持ちの不正だからそれが社会的に許されるというわけではなく、軽い気持ちで品質検査を行っても市場で問題が起きないのが金属材料、と表現したいだけだ。
これが樹脂になってくると大変だ。いい加減にコンパウンドプロセスを管理していると市場で必ず問題が発生する。
高分子材料は、金属材料に比較してロバストが極めて低いのだ。ゴム会社における当方のキャリアはセラミックス技術者で、金属材料も扱ってきた。写真会社のキャリアは高分子技術者である。
高分子材料からセラミックス、金属材料まで扱ってみると、金属材料のロバストの高さが光る。セラミックスや高分子材料と比べて100倍から1000倍高いような感覚である。
pagetop