2018.04/05 NHK有働アナ退職
「平成30年3月31日付でNHKを退職させていただきました。
27年間勤めさせていただいたNHKにはたいへん愛着があり、
定年までしっかり働き続けようと思っておりましたが、以前から抱
いていた、海外での現場取材や興味ある分野の勉強を自分のペース
で時間をかけてしたいという思いが捨てきれず、組織を離れる決断
をいたしました。
27年前、何も知らない出来ない人間だった私を、ここまで育て
上げてくださり、活躍の場を与えてくださったNHKに心から感謝
すると同時に、今この気持ちを応援してくださるという懐の深さに
改めて感謝しています。」
以上は、スポニチデジタル版に掲載されていた、3月までNHK総合「あさイチ」の司会を務めた有働由美
子アナウンサー(49)が3月31日付で同局を退局し、NHKを通じ、マスコミ各社へファクスで伝えら
れた内容の一部である。
65歳定年の前に早期退職したのだが、彼女の様な大物のNHK退局はもう少し事前に騒がれても不思議ではない。しかし、この4月になるまでほとんどどこにも漏れていなかったようだ。
NHKとしては人材流出で痛手だが、円満退社となっている。もっとも知識労働者が組織を離れるときにごたごたが起きるのは、その組織に残る人物の都合を優先させるためだ。
当方は、ゴム会社を退職後、しばらく無料奉仕で半年ほど写真会社に勤めながらゴム会社の業務を手伝ったが、それに対し「もう結構」という非情な手紙一枚だった。今でもそれを証拠として保管しているが、メールのなかった時代にはこのような証拠が残されることになる。
この手紙と長年読み続けたドラッカーの言葉から、組織と知識労働者の関係を身に染みて学んだが、有働アナの感謝の手紙には、個人の組織への感謝が述べられている。
当方も高純度SiCの事業化という大きなテーマをたった一人になっても事業が立ち上がるまで担当させてくれた組織には感謝している。その事業は30年以上も続いており、感無量である。
カテゴリー : 一般
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