2018.04/18 ドラッカーの遺言(13)の補足
例えば、A→B→Cというオペレーションの流れを前向きの推論で考えたとする。この時、BもCも実行できる条件が整っているならば、Cだけを実施して結果を出せば業務は終わりである。
しかし、A→Bという流れでCにつながるような結果がでるかどうか知りたい、という人がいる。もし、CのオペレーションがBの結果しか利用できないならば、Bを実行してからCをすることになる。このような場合でも、A→Bに固執する人がいる。
もし、CのオペレーションがB以外の簡便なオペレーションで実行できることが調査の結果わかれば、Bなどやらずに、いきなりその簡便な結果を使い、Cのオペレーションを実行して結果を出せばよいのである。
計画段階でCが具体的に見えず、A→B→Cという計画を立てなければいけないことは多い。しかし、仕事の最終ゴールを具体化する努力を行うと、Cも具体化されるはずだ。
仕事を進めるときに計画は大切である。しかし、ゴールが具体化され、そのゴールを実現するオペレーションまでも具体化できたなら、Cのオペレーションを最初に行う勇気を持ちたい。
これは、仕事のゴールから逆向きの推論を使って考える方法である。科学の推論でよく用いられる前向きの推論では、ゴールに向かうときに可能性のある方法をいくつか考えることになるが、ゴールから推論を行うと、ゴールを実現できる方法だけ考えることになる。
仕事では成果を出すことが重要である。まず成果の確認をしてから(成果をあげてから)、必要に応じて成果をあげるためのプロセス情報を収集すると失敗することはない。
カテゴリー : 一般
pagetop