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2018.06/03 ミラーレス一眼カメラ

ソニーの一眼カメラα7シリーズが評判になっており、キャノンもミラーレス一眼の新製品を市場に投入してきた。一気にミラーレス一眼の時代になると言われ始め、ニコンも新製品のアナウンスを非公式にしている。

 

ミラーレス一眼とは、一眼レフカメラのファインダー像を得るためのミラーを省略し、画像センサーの像をファインダーで見えるようにした一眼カメラだ。一眼レフデジカメのミラーを外しただけのペンタックスの意欲作はじめ10年以上前から商品として出ていたが昨年暮れにソニーが発売したα9で一気にブームになった。

 

なぜこのα7シリーズがここにきて爆発的な人気になったのか調べてみたところ、以前キャノンやニコンを使用していたプロカメラマンまでα7シリーズを使用していることが分かってきた。α7シリーズは、例えば純正マクロレンズが無いなど純正のレンズ資産が貧弱であり、買い控えてきたが、他社のレンズを取り付けるマウントアダプターが揃っているのだ。

 

ミラーレスのα7シリーズにはミラーが無いので、画像センサーとレンズとの距離が短い。ゆえに一般の一眼レフカメラ用のレンズマウントを焦点距離補正用レンズ不要で設計できる。その結果、各社のレンズをこのα7シリーズに使用可能だ。

 

さらに現在のソニー製一眼レフカメラはミラー固定タイプであり、α7シリーズをこのソニー製一眼レフと同等にできるマウントも販売され、実は現在のデジタル一眼カメラの中で最もレンズ資産の多いカメラとなっている。

 

しかし、大人の事情があるのかもしれないが、なぜかこのあたりをカメラ雑誌が大々的に特集を組んでいない。例えばα7シリーズにキャノン製レンズをつけたときとかニコン製レンズを付けたときの写真特集を企画したなら、ニコンやキャノンから広告をとれなくなるのかもしれない。

 

弊社は特にキャノンやニコンからお金を頂いていないのではっきり書くが、絞り優先で焦点調制が手動になるが、この前提でα7シリーズが現在最もレンズ資産の多いデジカメで、キャノンやニコン、ペンタックスのレンズマウントを介して各社のレンズを使用できる「可能性がある」。

 

最後の「可能性がある」としたのは、万が一不具合が生じたときに弊社では責任を負えないからである。もちろんソニーもそのような視点で、「国内販売の一眼レフカメラのレンズをすべて装着可能です」なんてPRをしていない。

 

しかし自己責任を前提にこれは事実であり、これこそ「αショック」である。昔「βショック」というのがあった。これは、ビデオテープでVHS方式とβ方式で市場シェアの競争をしていた時である。ソニーは「βは無くなるの?」というフレーズの一面広告を新聞に出して、一気に勝負に出たところ、一気にVHSへ市場は動いた。

 

「α以外一眼カメラはいらない、すべての一眼用レンズをαで使えます」と広告したら、おそらく「αショック」が起きて、一気に一眼デジカメはソニーになるのかもしれない。

カテゴリー : 一般

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