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2018.07/02 上海CMFデザイン国際会議(1)

6月29日にCMFデザインに関する国際会議が上海で開催された。招待講演者として演題に立ったのだが不思議な体験をした。講演は前日に書き上げた文章を読んでいるだけなのでセミナーよりも楽だったのだが、演題に立った瞬間、突然脳裏に若い時の思い出や父親が現れたのである。

 

青春時代の白日夢であれば楽しかろうが、その時の自分の置かれた立場や自分が果たさなければいけないゴールの状況では悪夢以外の何物でもない。振り切ろうと大きな声で用意した文章を読み始めたのだが、口が乾き始め、おまけに脳裏に現れた父親が説教をし始めたのだ。

 

このような状況をここに書くのはお恥ずかしいが、依頼されてからの依頼元の説明不足や準備までの時間を考慮すると45分間のプレゼンをただ英文を読むしかない、と高をくくっていた。

 

起業してから生活面で改善されたのは睡眠時間である。いつのまにか夜九時に寝て4時ごろ起床するのが習慣になっていった。仕事もほぼ計画的に進めている。ところが、この国際会議について依頼されてから当方の発表内容を告げられたのが開催まで1ケ月を切ったところである。

 

依頼された発表内容のそれぞれは大したことではなかったのだが、つながりがない。大きなカテゴリーとして日本の家電状況と新素材について講演してほしいというものだが、新素材について透明導電材料や透明材料についてと条件を付けてきた。

 

デザインx透明導電材料x透明材料とくれば、LCDディスプレーの厚みと材料の変化について講演すればわかりやすいと思ってまとめ上げたのだが、パワーポイントの資料を送ったところダメ出しが出た。まず画面が横長だそうだ。そして内容についてPC/ABSの話や人工大理石の話を入れてほしいといってきた。

 

自己紹介の中で透明導電材料を語る流れに資料を作成しており、その流れの中で日本のCMFデザインの話やPC/ABS、人工大理石の話など盛り込むには無理があった。とにかく2回ほど依頼側と意見交換してプレの資料が英語で出来上がった。それが中国出張の2日前だった。

 

通訳と自分のために講演用の文章ができたのは上海出発の前日であり、練習を当日自分の発表時間までに行う予定でいたが、その時間も無くなった。中国における当方の行動予定がすべて先方により決められており、練習などできない状態だった。

カテゴリー : 一般

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