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2018.07/03 上海CMFデザイン国際会議(2)

プレの準備不足でも引き受けたのはCMFデザインには関心があり、会議そのものに興味があったからだ。

 

招待講演者であれば宿泊費や交通費だけでなく破格の講演料も出るという。先月支払いを受けた某社の3回分の講演料を越える金額が45分の講演で得られるとあって躊躇なく引き受けた。

 

ただ、これが甘かった。会議の一日前の飛行機で訪中する計画になっていた。搭乗した飛行機はエコノミーではない。

 

破格の扱いで空港に着くと、「倉地先生」と呼ぶ声が聞こえた。迎えに来たのは、以前日本へ遊びに来た陳君である。

 

陳君の話ではこれから某樹脂会社で技術相談にのってほしい、という。当方はホテルでプレの練習をする予定でいたが、人の好さが裏目に出た。気楽にOKと応えてしまった。

 

技術指導内容は、朝飯前の内容だったが、大切な時間が無くなった。さらに夜はそのお礼の夕食会で、とうとう準備不足でぶっつけ本番となった。

 

講演当日は、朝9時陳君の電話で、会場に呼び出され「先生はここに座っていてください」と言われた。一番前の席である。少し期待していた自分の講演までのわずかな練習時間も無くなった。

 

ただ年を重ねて蚤の心臓は十分にタフになっていた。用意した資料を読むだけ、と覚悟を決めた。

 

このような状況で講演をしたのだが、散々だった。なぜ壇上で亡父に叱られなければいけないのかは自分の講演を客観的にみて明らかだった。お化けの話が似合う季節になった。

 

しかし、スポットライトの当たっている状態で出てくるお化けの話など聞いたことが無いが、お化けならば柳の下が定番で、お立ち台の上では目立ちすぎる。よほど我慢ができなかったのだろう。

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