2018.09/09 へーベルハウス
我が家の25年点検が行われた。定期的に築30年までは無料点検を行ってくれる、品質と信頼の旭化成ヘーベルハウスである。25年経った今でも住み心地には満足している。
特にゴキブリとの遭遇がめったにない点を気に入っている。めったにないから、稀に遭遇するとご近所に響きわたるぐらいの悲鳴と捕り物騒ぎになる。しかし、ヘーベル板の防音性能が高いのでご近所に知られることはない。
学生時代まで過ごした実家では、同居人の様な扱いだったので、捕り物担当は当方に回ってくるが、隙間のない建築物ゆえに取り逃がすことは無い。このようなときに、この建築物の品質の高さに思わず感動する。
快適な住まいではあるが、購入時からの不満は、メンテナンスプログラムである。購入時の説明では、15年で外壁塗装、20年で屋根の防水シート交換、25年でベランダ防水シート交換、30年で外壁塗装と無料点検の間に4回も足場を組みメンテナンスする工事が入る。
購入時にも文句をいったのだが、工事時期はお客様の判断で変更できます、と言われ、当時おそらくプレハブ建築では最も高かったヘーベルハウス2世帯住宅を建てた。
しかし、無料点検サービスがある種の脅迫に近いサービスで、メンテナンスプログラムは、快適な住まいを維持するためにお忘れなく、と言ってくる。
当方も年に1回は点検を行い、劣化状況を調べており、15年の外壁塗装はやむなく納得して行った。それから5年経過したところで屋上のメンテナンスを言われたが、異常が無いのにどうしてやる必要があるのか、当方が細かく材料の劣化挙動を説明したところ、パスすることができた。
実際に防水シートは築10年で現在の様な状態になり、その後は大きな変化はない。さらに幸運なことは、接合部の下地金具が外れてきたことだ。
これは運が悪いと、下地金具が外れずに、防水シートの継ぎ目がはがれる場合がある。おそらく設計段階で経年変化を考慮し、下地金具が優先してはがれるようにしているのだろう。その結果、継ぎ目部分へ応力がかからず耐久寿命が長くなっている。
この調子でベランダ防水シート交換までメンテナンス期間を引き延ばしたのだが、今回頭のいい営業がメンテナンスプランを持ってきた。
ベランダの防水シートのメンテナンスを少し早めて、屋根とベランダ、そして30年の外壁のメンテナンスを一緒に行うプランだ。こうすれば30年後まで足場を組むような工事は入りませんという。当方が修理を遅らせた結果をうまく利用された形であり、これには負けた。
カテゴリー : 一般
pagetop