2019.09/12 幸福学
当方が社会人になった時の研修では、マズローの5段階欲求について人事部研修担当課長から説明された。
高校時代からドラッカーを読んできて、貢献と自己実現を働く意味として信じてきたので、物心ついてからマズローの一番てっぺんに自分がいたことにびっくりした。
愛の欲求や承認欲求をすっとばしていたことに気がついたわけだが、最近はこの5段階ではなく幸福学が流行しているそうだ。
要するに幸福になるには、「やってみよう」「感謝しよう」「何とかなる」「ありのまま」の4つの因子が重要という流行りものだ。
この4つの因子なら、流行する前からというよりも小さい時から母親に言われて実践してきた。それでも長い人生において不幸は訪れるのである。もっとも一時的に不幸になったとしても、楽観主義の当方は、すぐに幸福に戻る。
だから、独身でいても幸せだった。ただ、いつも遊んでいた仲間が次から次に結婚して、仲間を遊びに誘いにくくなったので慌てて30過ぎに結婚したのだが、確かに結婚生活は独身時代よりも幸福である。
最近は独身者が増えてきて、そのため少子化が加速している。夫婦でいることが最も幸せという価値観の社会に戻らない限り、少子化を止めることができない。
子供が減り続ける社会は、それだけでも不幸なのではないか。この点を昨今の流行の幸福学はどう説明しているのだろう。
このまま減り続けたら、日本民族が絶滅危惧種となる時代が来るかもしれない。現代の幸福学は、個人の幸福に主眼が置かれているが、社会全体の動向も加味したものでなければならないはずだ。
実は、そのタイトルこそつけていないが、ドラッカーは知識労働者の時代の幸福について著書の中でいろいろと指摘している。
カテゴリー : 一般
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