2019.12/06 昨日の補足
社会をよく知らない時には、総理大臣が偉いと思ったり、会社の重役はさぞ立派な人たちだろうと思っていた。
しかし、社会が分かってくると、本当に偉い人というのは、例えばスーパーボランティアとして紹介された元魚屋だったり、有名人としては国民栄誉賞を今回も断ったイチローと思えてくる。
組織の幹部であっても組織が社会に悪事を働いたならば幹部は悪者とみなされるが、組織が一応社会に貢献していると偉い人とされたりする。
しかし、これが間違っていることは組織で働いた経験のある人でなくてもワイドショーに映し出される官僚や先日の池袋で事故を起こした元通産省工業技術院トップをみて理解する。
今の若者がかわいそうなのは、人生のロールモデルとなりうる本当に偉い人がいないことだろう。
逆に偉そうな顔をして自分一人では仕事もできないのに口先だけで社会を渡り歩いている反面教師となりうる人物が増えているような気がしている。
早期退職した会社の元役員と称する人物が事務所に訪ねてきて、カラー複写機の新しいCD技術を調査してくれ、と依頼してきた。成功報酬の仕事を請け負わないことを告げても先輩であることを担保にされ、引き受けることになった。
3つほど技術をまとめ、それを実行できるように手配をして準備ができたところで、騙されていたことに気がついた。すなわちその先輩と称する人物がL社顧問に採用されるための手土産づくりをワークさせられていたのだ。
元役員の先輩は、顧問として採用されなかったのでこれまでの調査は必要なくなった、と言ってきた。しかし、当方はそのような話ではなかった、と怒ってみても頭を下げている老人にきつく言えない。
仕方がないので手配をした会社の謝罪に同行してもらい、すべて幕引きを行ったが、当方の労働対価は0。幕引きが終わったところ、「さすが君は優秀だねえ」と言って去っていったが、謝礼を払わないことに悪びれた様子は無く、最後まで上司の様な偉そうな顔をしていた。
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