2020.02/23 エアロゾル感染
今回のコロナウィルスの騒動では、飛沫感染はしないがエアロゾル感染はする、との発表があった。一方そもそもエアロゾル感染という疫学的用語は無いなどと混乱している。
このような用語の混乱は、高分子の世界でも他の分野でも存在する。例えば高分子の分類は、と質問されて正確に答えられる人はいないと思う。
また、結晶とは、と聞かれても同様な状況だろう。にもかかわらずナノクリスタルという用語が学会で登場したりしている。
エアロゾル感染もおそらくコロイドに関する十分な知識のない学者が言い出した言葉かもしれない。
空気感染するかしないか、という議論を聞いたときにコロイドに詳しい人ならば、すぐにエアロゾル状態を想像する。
ゆえに空気感染が言われているところへわざわざエアロゾル感染などという用語を持ち出さず、逆に空気感染のメカニズムを質問するはずだ。
学者の中には、知ったかぶりで新しい用語を言ったりするのが好きな人がいる。そのような人に学問体系について質問するととんでもないことを語りだす。学者にはそのような方がいることを知っておくと無駄な時間を節約できる。
カテゴリー : 一般
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