2020.03/13 クラボウの検査キット
クラボウが新型コロナウィルス抗体検査試薬キットを発売するという。中国の提携先企業が開発した技術ということだが、クラボウは2007年8月3日にヒトパミローマウィルス検査キットの特許を出願している(特許5302519号として成立)。
すなわち、10年以上前からウィルス検査キットの研究開発を手掛けており、最近はミルクアレルギーの検査法について特許を成立させている(特許第6347459号)。
知る人ぞ知る企業である。そしてこのタイミングで実用的なコロナウィルス検査キットを商品化した企画力には頭が下がる。
昨年12月にコロナウィルスの騒動が始まり、それから3ケ月での商品化である。しかも血液を1滴たらすだけで、新型コロナウイルス感染の有無が15分で分かり、正診率は95%という。
同社の他のウィルス検査法の特許にも書いてあるがPCR検査法というのは時間がかかるだけでなく、正診率がウィルスによりばらつくのが問題である。
クラボウの株はストップ高になるかもしれないが、それよりも気になるのが供給体制である。一日1000セットの販売というが、おそらくまだ製造ラインがパイロット段階と思われる。中国から輸入という体制も気にかかる。
ソフトバンクの孫氏による無料ウィルス検査100万人発言が話題になったが、孫氏はクラボウへ投資して国内で検査キットを生産できるようにしないのか興味がわく。
カテゴリー : 一般
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