2020.05/21 ギター(3)
ギターの面白い点その2として、20世紀末に半導体製品についてファブレス企業がもてはやされたが、ギターの世界では、メーカーと商社が分かれていたので、楽器商は同様にファブレス企業とみなすことが可能だ。
楽器商には、単なる流通に関与しているだけの楽器商と、例えば荒井貿易の様な楽器の企画までしている楽器商がいる。
その商社もギターブームが去ったら淘汰されて、ギターの企画や設計部隊を抱えているところだけが生き残っている。
荒井貿易は、アリアブランドやアリアプロⅡというブランドで新製品を提案している。ドラムTAMAで有名な星野楽器は、アイバニーズという世界に通用するエレキギターのブランドを持っているが、荒井貿易も星野楽器も直営のギター工場をもっていない。
20万円以上する日本製のアイバニーズはフジゲンやタカミネで製作されている。20万円以下のアイバニーズブランドのギターは、韓国や中国、インドネシアの工場で製造されている。
面白い点その3として、この海外工場の品質の差である。WEB情報だが日本以外ではインドネシア産が最もよいと言われている。ところが星野楽器のホームページを見ると海外生産品については日本で品質検査をしている、と書いてある。
日本で品質検査をしているのなら、本来は品質が同じにならないといけない。しかし、辛口の評価によると産地により品質が明らかに異なるという。ギターを購入するときには、自分の目や腕で確かめて購入しなくてはいけない。
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