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2021.04/22 アイデアの出し方(4)

情報を得て、それを理解し頭の中に整理してゆく。情報を営みの中で利用できる形の知識にする作業は重要である。そのとき、ジャズのテンションコードのように手続きにルールがあると作業が容易になる。


情報がデータの集まりからなる場合に、データマイニングは誰でもできる経験知の獲得方法である。また、それを形式知のテンションとして活用できたなら、周囲の人から一目置かれる。


データマイニングの手法の一つに多変量解析がある。弊社のサイトでは、重回帰分析と主成分分析についてプログラムをこのためのツールとして公開している。タグチメソッドのマハラビノスSN比よりも素直に多変量解析を行った方が、その出てきた値の意味も含めて知識としやすい。


今このツールについて無償公開しているが、もしご希望があれば、企業内のシステムで活用していただくことも可能である。このツールについて当方のセミナーでも事例を紹介したりしているが、セミナー参加者から多変量解析のソフトウェアーをどこで入手したらよいのか、という質問が来たりしていたので公開に踏み切った。


すでに他のサイトでも同じようなプログラムが公開されているが、当方のサイトで公開しているツールは40年以上前のIBM3033という大型コンピュータで計算された結果に近い値を吐き出す。


多変量解析では固有値を計算するためにこの固有値で誤差が生じやすい。そのためソフトウェアーにより多少異なった結果となる。弊社では過去に計算された実績データから答えが同じような値となるようにアルゴリズムを工夫し固有値の計算を行っている。


電気粘性流体の耐久性問題の解決アイデアでは、IBM社の統計パッケージに用意されていた主成分分析が用いられた。また、ホウ酸エステル変性ポリウレタンフォームでは同様のパッケージにあった段階式重回帰分析により、ホウ素とリンとの組み合わせ効果が説明された。弊社で公開しているソフトウェアーは、過去の結果を用いて検証している。

カテゴリー : 一般

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