2021.12/20 学ぶ
50年前を思い出すと勉強のスタイルが大きく変ったことに気がつく。当時は受験に必要な知識を何も考えず頭に押し込んでいた。当方だけでなく大学受験を目指した同年代の若者はみな受験勉強をそのようにしていた。
今は、少なくとも形式知についてさえも懐疑的になっている。特に経験知と大きく異なる形式知については注意深く取り組む。そして経験知の違いに関する問題について考える。
さらに、学び方が体系を中心にしていることに気がついた。音楽を真剣に勉強しているが、学校で習った体系と異なり面白い。面白いが、年齢が障害となり進歩は遅い。受験勉強では面白いかどうか感じることもなく頭に詰め込んだが、今は詰め込もうとするとどこからかこぼれだす。
そして翌朝には詰めたものが無くなっていることに気がつく。しかし、興味深いのはフレームワークは残っているのだ。体系を意識して学んでいるからだ。
このようなスタイルで半導体無端ベルトの担当をしたときに混練技術について勉強した。1冊8-10万円した書籍を数冊買い込んで読んでみてびっくりした。ゴム会社で学んだ体系と全く異なるのだ。
分配混合と分散混合が混練の体系となっているのが現在の形式知のようだ。しかし、この形式知では混練プロセスが高分子の変性プロセスであるという側面が見えてこない。少なくとも材料のプロセシングに関する形式知は、それにより材料がどのように変性されるのかが重要なはずだ。
数十万円かけて書籍を買い込んだが無駄になった。そこでゴム会社で学んだ混練技術について自分で学びなおした。その結果をゴムタイムズ社から「高分子の混練り活用ハンドブック」として発表している。
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カテゴリー : 一般
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