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2022.07/10 音学

音・振動分野の物理学を学んでから音楽を勉強するとよいのかもしれない。フュージョンとかクロスオーバー音楽が流行った1980年代から、素人でもアドリブギターを弾く人が増えてきた。


カラオケで全フレーズアドリブで歌うと笑われるが、ギターでそれをやると何故か拍手が起きる。ただペンタトニック一発ものの演奏でも皆が感心するから不思議である。


以前この欄でアボイドノートの話を書いている。すなわち、伴奏に対してうまくハーモニーを形作るために避けた方が良い音がアボイドノートだが、逆にギターの音が振動しても何とか許される音というものがある。


美しいハーモニーというものは、音の周波数の関係から組み合わせの制限を受けるが、人間の耳は多少の誤差を許すところがあるので、どのような伴奏でもそれを弾いておればなんとかなるという音がある。


それがペンタトニックスケールで、このスケールをリズムに乗せて弾くておれば、何とかサマになる。ただし、伴奏の調に合わせることが重要であるので多少音楽の知識は必要である。


ペンタトニックスケールがなぜこのように多くのスケールの伴奏に合うのかは、ペンタトニックの各周波数解析を行うと納得できる。


納得して、改めて思うのは現在の音階を定めたバッハの功績である。絶妙な1オクターブ、理由は不明だが440Hzがラ(A)の音であることなど計測器の無い時代に音楽の基本機能を定めている。

カテゴリー : 一般

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