活動報告

新着記事

カテゴリー

キーワード検索

2022.08/07 スポーツ選手のメンタル

2日ほど前のWEBニュースにオリックス小谷野コーチのパニック障害告白記事が載っていた。「弱さなど克服できない、弱さとともに生きてゆく」というのが彼の選手時代に復活できた考え方だという。


これは至言である。人は自分の欠点に気がつくとそれを修正しようともがく。そうでない人もいるようだが、多くの人は日常生活から自分の弱さなどの問題に気づき、そして学び成長する。


その結果世の中を悟ったような穏やかな老人となってゆく。スポーツ選手のメンタルについて話題となるのは、その凡人の能力を超えたパフォーマンスを出すために発揮されるメンタル面の強さにあこがれることが一因としてあるといわれている。


ノミの心臓ゆえに日々鍛錬を欠かせない当方などスポーツ選手からメンタル面を鍛えるコツを学びたいと願ったこともある。唯我独尊こそ強いメンタルのコツと指摘していた元スポーツ選手が昔いた。


しかし、それでも強くならないメンタルの悩みを解決するために、多くのスポーツ選手の手記を読んだりした。「オレ流」の極意も読んだが、どうも自分のメンタル補強に合わない。


そもそもスポーツ選手のメンタルは強くあるべき、そしてそれを学べば自分も強くなれるという前提に無理があり、スポーツ文化が今のように広く浸透した時代では、スポーツ選手でも一般人のメンタルと同じ弱い人もいるととらえるべきだろう。


小谷野コーチの弱いメンタルを自分で認めそれとともに生きてゆくという考え方を充分に共感できる。しかし、それでパフォーマンスを発揮できるのかという迷いがあった。なぜなら、当方もある時同様の考えに至り、メンタル面の弱さを前提に仕事に取り組むようになったからである。


このメンタル面の弱さを自分で認め、無理をしない生活をしてみると不思議にも大変楽になるのだ。そして十分に能力も発揮できるようになる。


ただし、メンタル面の弱さを認めることと怠惰になることを同じだと思わないことがコツである。自分に合わせたシナリオを描き、それを生きればよいだけである。

当方は体力に自信があるので、カオス混合プラントを短期に実現しなければいけないプレッシャーについて、自ら過重労働を行い不安を解消している。悩む前にまず可能な努力を惜しまずできる習慣を身に着けることが大切である。

カテゴリー : 一般

pagetop