2023.01/31 ヨネダ2000
タイトルを見てすぐに理解される方は、恐らく30代までではないか。今注目されている若手芸人である。当方は、たまたまM-1グランプリを見て知った。その芸を最初見たときにさっぱりわからなかったが、ネタの途中から笑ってしまった。
彼女らの芸は、この数年の若者のトレンドを理解していないと笑えないのだろうと、笑い終えて考えてしまった。コロナ禍となって仕事が減り、TV視聴やネットサーフィンの時間が増えた。その結果笑えたのだろうと思い、少し暗くなった。
しかし、この芸の構成は技術アイデアを練る時に当方が使用している方法なので、芸の流れから笑えたのかもしれない、と考え直し、芸人がネタを考えるのも技術アイデアを考え出すのも同じ思考方法をとっているのかもしれないと改めて思った。
実はこのような印象は初めてではない。ピコ太郎のPPAPを見た時にも同様の印象を受けている。ピコ太郎にしても彼女らにしても芸を見る限り変人奇人である。
しかし、そこには人を笑わせようとしている緻密な計算がある。ピコ太郎は大阪のおばさんを想起させるその衣装から登場した時に笑いを誘うが、彼女らの芸はそこから何も理解できなければどこかに収容すべきと思う人もいるかもしれない。
誰がネタをまとめたのか知らないが、一つ一つはつまらない、また演技も下手であるが、それが組み合わされてうまくつながると下手な演技が逆に光り、笑いを誘う。
実はカオス混合のアイデアも全体の流れの中の発見が、温めてきた概念とうまく結びつき生まれたものであり、彼女らの芸の面白さと似ているところがある。その装置自体は見ても他愛もない構造をした装置である。しかし、二軸混練機と組み合わせられるとPPSと6ナイロンを相溶させる機能が発揮される。
カテゴリー : 一般
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