2023.07/30 ビッグモーターの問題
ビッグモーターの不正が連日ニュースとなっている。その内容の異常さに驚き、経営者が誰一人問題の是正に動かなかった問題を不思議に思っている方がおられるのかもしれない。
当方は、除草剤がまかれ街路樹が無くなっても、それを管理している組織が機能せず放置していた公共の組織に疑問を感じている。今回の事件で街路樹の問題に初めて気がついたとしたならば、税金泥棒である。
ビッグモーターでは街路樹を処分する業務も含め、従業員全員が正常な業務と感じていたかもしれないが、公共の器物の異常に気がつかないお役所仕事を正常としてはいけない。
当方は、ゴム会社で高純度SiC半導体治工具事業を住友金属工業とのJVとして立ち上げたが、研究所内で当方に対する周囲からの嫌がらせが常態化していた。
社会のイノベーターは組織内でもイノベーションを起している、とドラッカーは指摘していたので周囲の不満を当方は覚悟をしていた。
しかし、FDを壊されたり机にナイフが刺さっていたりと、A本部長からB本部長へ交代してから異常なでき事へエスカレートしていったので人事部に相談している。
しかし、新しく代わったB本部長が隠蔽化する方針である以上どうしようもない、と異常事態を放置する回答だった。そして当方は立ち上げた事業へ影響を恐れ当時の直属の上司に相談し転職し、無事事業は30年近くゴム会社で続き、現在は愛知県のセラミックス企業が継承している。
しかし、当方の業務を引き継いだ上司は、その後過大なストレスのため脳梗塞となり早世するのだが、不正と組織問題については、健全な組織風土の維持が重要であると感じている。それは経営者の仕事でもある。
ちなみに、当方が高純度SiC事業を起業した時の最初の上司は胃潰瘍から胃がんを発生し早世している。当方は過重労働や残業代も出ない問題までは我慢できたが、命だけは大切にしたかった(このような正常な判断ができたのはドラッカーのおかげである。またその判断を肯定された理事には感謝している。)。
当方の当時の体験について、一部手紙などが証拠として残っているので企業内でイノベーションを起こすためのマネジメントとしてまとめたいと思っている。ビッグモーターの問題は異常に見えるかもしれないが、一流企業でも起きるかもしれない組織と風土の問題であることを経営者は認識すべきである。
ビッグモーターの不正や当方の体験が特別なものではなく、ドラッカーが指摘していたように組織風土の問題を含んでおり、過去にはリコール不正やマンション建設における杭打ち不正、品質データの改ざん問題など大手一流企業でも異常な問題が普通に起きている。
また、裁判にもなったが、財務省の問題では自殺者が出ている。少し問題が異なるのかもしれないが、STAP細胞の騒動では、研究所内で首つりである。
ゴム会社では、当方の転職後何も対策がとられなかったようで本社社長室で新聞沙汰として表に出た、これらと同様のとんでもない事件が起きている。
数日間ニュースとして報じられたのでご存知の方もおられるかもしれない。事件を点として捉えると一人の狂人による事件に見えるのかもしれないが、転職後事件をニュースで知った時に当方は残念に思った。
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