2015.05/23 読書
入社試験の回答の定番の一つに、趣味は読書、というのがある。果たして読書は趣味か?特定の趣味の分野の読書ならば、趣味かもしれない。しかし、それでも趣味は読書と答えたくない。知識労働者にとって読書は習慣の一つである。
漫画は読書か、という問いもあるが、議論しても無意味と思っている。会計の入門書は漫画で読んだ。最近は実用書を漫画で読める時代なのだ。漫画で読んで気がついたことがある。実用書はやはり活字だけのほうが情報量が多く理解しやすいのだ。
漫画は理解したような気にさせるが、実用性が無い。実用のために改めて本を買い直したが、手始めに漫画を読んでみる、というスタイルもあると思う。漫画の過激な表現は今に始まったことではなく、40年前からすでに鼻血がでそうな表現の漫画は存在した。
電車の中で過激な漫画を平然と読んでいる高校生を見ると隔世の感があるが、漫画も情報入手の一つの手段と見れば、知識労働者が読んでいてもおかしくない本,という時代なのだろう。
父が亡くなったときに困ったのは本の処分である。昔からの読書家だった。名古屋大空襲があったので、戦後の本しか残っていなかったが、それにしても多かった。最後に読んでいたのは仏像の本だった。
ドラッカーを読み始めたのは父の勧めだが、当方に勧めた割にはドラッカーの書籍は少なかった。アルビントフラーも、コビーも1冊だけだった。警察官の在職中の本はバラエティーに富んでいた。
しかし、亡くなる前の30年間に購入された本は仏教に関する書籍ばかりだった。街の書店ではあまり見かけない本ばかりだが、岩波書店とか著名な出版社の本で、それらを眺めながら、改めて読書は趣味ではない、と思った。
カテゴリー : 一般
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