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2023.11/18 再生材技術と混練

樹脂の混練には二軸混練機が多く使われている。しかし、タイヤのような厳しい条件で使用されるゴムのコンパウンドの混練では、未だにバッチ式混練技術が用いられている。


タイヤ業界でも生産性の高い二軸混練機が検討されたこともあったが、バンバリーとロール混練の組み合わせが良質なコンパウンド生産に必要で、未だにバッチ式がタイヤ業界で用いられている。


この事実の重要性をよくご存じない研究者は、どのような樹脂コンパウンドでも良好な射出成形を可能にする技術を夢見て、射出成形技術の研究が20世紀活発に行われた。


金型内の樹脂流動を見える化し、徹底した研究も行われたが、未だに射出成形におけるクレームは0とならない。最近再生材の使用が盛んになり、過去と異なる問題が出てきて、空洞のついた二軸混練機を用いるとコンパウンド物性が改良される、という成果が注目されている。


学問というものをどのように身に着けたらよいのか、という教育を義務教育で行われていないので、たまたま良い結果が出ると、それがすべてのような錯覚に陥る研究者がいるのは残念である。


高分子の融体に関する研究は20世紀末から活発に行われるようになった分野である。その成果で、ようやく高分子のコンパウンドがプロセスの履歴を成形体に持ち込む厄介な材料であるとの認識が生まれた。


すなわち、混練プロセスで十分な混練が行われていないと射出成形プロセスでいくら努力しても実現できない現象があるのだ。


換言すれば、再生材にしてもバージン材にしても設計通りの成形体を得るためには、パーフェクトな混練プロセス条件を見出すことができるかどうかに依存するが、詳細は弊社にご相談ください。

カテゴリー : 一般 高分子

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