2024.01/04 飛行機の難燃性
今年の始まりは、地震と航空機事故で1年どうなるのか不安になるが、社会全体で幸福になる努力を続ければ、何とかなるのが個人の人生である。しかし、支持率の低い政府ではどうなるのかーー。
さて、航空機事故については乗客全員の命が助かった点について、世界中が驚いている。海上保安庁の飛行機については衝突時に爆発が認められるので、機長1名でも助かったのが奇跡である。
ジャンボ機から300名以上の乗客が避難を終えるのに18分だったのは日ごろの訓練の賜物だろう。また、事故でコクピットと最後尾のCAとの連絡が取れなくなっている状態で、最後尾からも避難できたのは適切な判断が働いている。
飛行機を利用されている方ならご存知だと思うが、満員の飛行機から降りるのにたいてい30分以上かかる。ひどい時には1時間以上かかった経験もある。それが3カ所の避難口から18分である。乗務員の統率が適切だったことが伺われる。
今回の事故で驚いたのは、機体の燃えやすさである。機内については、避難の始まりから終わりまでの18分間外傷としてやけどを負っている人(煙でのどをやけどした人は17人)がいないことから、それほど燃え広がっていなかったように思われる。
しかし、着陸からすぐの消火活動からの映像を見てみると、燃料タンク付近の客室内に火の手が回っていることを認めることができる。それでも乗客にやけどが無かったのは、シートや内装材の難燃性が効果を発揮したと思われる。
後部の窓に内部の火の手が見えたときには、乗客はすべて避難を終えていたのだろう。疑問に感じたのは、消防活動が行われていてもどんどん火が広がり、機体から火が吹き出したところ全部燃えてしまったことだ。
着陸機なので燃料が少なく爆発しなかったのに、機体が全部燃えてしまったことが不思議である。もう少し燃えにくい飛行機の設計ができないのだろうか。
今回の火災状況から、当初機体のほとんどが助かるのではないかと期待した。しかし、機体に火が広がり始めたとたんに燃え広がったのには驚いた。飛行場の消防車も増やす必要があるようだ。
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